和歌山県 食の安全意見交換会でCAN EATが講師を担当。食物アレルギーに関する最新情報と外食の事故事例を紹介

株式会社CAN EAT(本社:東京都新宿区、以下「CAN EAT」)の代表取締役社長・田ヶ原絵里が、2023年2月22日に和歌山県主催で行われた令和4年度食の安全意見交換会「食物アレルギーについて」で講師を務めました。宿泊事業者・食品関連事業者等のみなさんに食物アレルギーに関する最新の情報をお伝えすると同時に、さまざまな立場からのご意見を伺うことができ、貴重なリスクコミュニケーションの機会となりました。

■和歌山の食の安全を守る!食の安全意見交換会「食物アレルギーについて」

食物アレルギーがある人は近年増加傾向にあり、その種類は多様化・複雑化しています。2025年4月からは「くるみ」のアレルギーの表示が義務づけられ、これまで「7大アレルゲン」と呼ばれていたものが「8大アレルゲン」に変更されることになりました。

 

和歌山県主催の食の安全意見交換会「食物アレルギーについて」は、こうした最新の情報や生じうるリスクを消費者・生産者・食品事業者・行政が共有し、双方向のコミュニケーションを図るために実施されたものです。

 

意見交換会では、アレルギー表示のルール変更に関する注意点や、外食でのアレルギー事故事例、食の安全・安心を守るために効果的な施策についてCAN EAT代表・田ヶ原がご紹介した後、参加者のみなさんにグループディスカッションを行っていただき、アレルギー対応について全員で理解を深めていきました。

 

<講義の内容>

1.食物アレルギーの「今」
2.外食でのアレルギー事故の事例・原因・解決策
3.外食でのコンタミネーションに関する研究の紹介
4.調理過程で、見過ごしやすいポイント

 

■ホテル・旅館・食品事業者のみなさんが積極的に参加!意見交換会の様子

和歌山県には白浜というリゾート地があることから、ホテルや旅館など、多くの宿泊関係者の方にお越しいただきました。その他にも食品製造事業者、保育園関係者、食物アレルギー当事者など、さまざまな業種・立場のみなさんが真剣に耳を傾けてくださいました。

くるみの表示義務化に関する解説では、移行期間に生じうるトラブルや注意点について特に詳しくお話しました。昨年から注目を集めているニュースであり、直近の業務に影響する内容であることから、多くの方が興味関心を持って聞いてくださったようです。

アレルギー事故の事例紹介では、原因として原材料の確認ミスやコミュニケーションミスを取り上げ、解決策のひとつとしてアレルギー管理サービス(https://biz.caneat.jp/allergenlist/)やアレルギーヒアリングシステム(https://biz.caneat.jp/allergyhearing/)をご紹介しました。

 

「こんなときはどうすればいいのでしょうか?」と実際に困った経験をもとに質問をしてくださった方もおり、実践的なリスクヘッジの方法について踏み込んだ内容をお伝えできる有意義な時間となりました。

 

■アレルギー当事者への思いやりがあふれるご意見も!グループディスカッションの様子

グループディスカッションでは、アレルギー事故を防ぐための取り組みとして、「くるみアレルギーのお客様が来店されたらどう対応するか?」「卵アレルギーの人に対して誤提供をしてしまった。どうしたら防げたか?」など、具体的なケーススタディをもとに話し合いました。

参加者のみなさんは、スタッフ間の情報共有やお客様とのコミュニケーションの取り方など、一つひとつの対応フローについて丁寧に検討しながら、自由闊達に意見を交わしておられました。

 

▼ケーススタディの例

<事例>
卵アレルギーがあるため、何度も対応をお願いしていたが、卵ののったオムライスが提供された。いったん下げられて戻ってきたチキンライスを食べたところ、アナフィラキシーショックを起こし、救急搬送された。

<原因>
提供されたチキンライスはオムライスの上の卵をはがしただけのものだった。

<問い>
・このような事故が起きてしまった原因はどこにあるのでしょうか。
・事故を繰り返さないためにどのような対策をすればよいでしょうか。

 

なかには、「アレルギーに対応する気持ちがあるかどうかが大事!」など、アレルギー当事者への思いやりが感じられるご意見もみられ、アレルギー対応に対するみなさんの前向きな姿勢をうかがい知ることができました。だれもがおいしく・楽しく・健康的な外食を楽しめる未来の実現に向けて、我々もより一層思いを強くしました。

 

■和歌山県 食の安全意見交換会「食物アレルギーについて」の概要

日時:2023年2月22日(水曜日) 午後2時30分〜午後4時30分

場所:和歌山県立情報交流センタービッグ・ユー研修室1

内容:食物アレルギーに関する情報提供/グループワークを通じた意見交換

対象者:食品関連事業者、行政関係者等

主催:和歌山県食品・生活衛生課食品情報班

 

<講師情報>

株式会社CAN EAT代表・田ヶ原絵里

アレルギー対応食アドバイザー、中級食品表示診断士。

母の米アレルギーをきっかけに、アレルギーがある人の外食を快適にするサービス「CAN EAT」を運営。大日本印刷株式会社で個人の購買データを収集・分析をする家計簿アプリサービスでの新規事業立ち上げ・運用知見を活かし、個人情報対応やITサービスを担当する。一般社団法人食の拠点推進機構の評価認証委員のほか、企業の食のバリアフリーアドバイザーや、ホテルや婚礼業界のアレルギー研修を担当。

 

■株式会社CAN EATについて

「すべての人の食事をおいしく・楽しく・健康的にする」をミッションに、食べられないものがある人の外食を救うサービス「CAN EAT」はじめ、食物アレルギー当事者やアレルギー対応に取り組む外食事業者を支援するサービスの開発・運営を行っています。

 

会社名:株式会社CAN EAT(英語名:CAN EAT Inc.)
代表者:代表取締役社長 田ヶ原絵里
本社所在地:東京都新宿区天神町7番地11 No.14
設立:2019年4月1日
公式HP:https://about.caneat.jp

食べられないものがある人の外食を救うサービス「CAN EAT」:https://caneat.jp
アレルギーヒアリングシステム:https://biz.caneat.jp/allergyhearing/
アレルギー管理サービス:https://biz.caneat.jp/allergenlist/