宮城大学で「食物アレルギーと外食」に関する講義を行いました

2020年8月10日に、代表・田ヶ原と顧問・今村が、宮城大学の食産業学群フードマネジメント学類「食品流通・情報論」の授業を担当しました。 授業では、食物アレルギーがある人の食生活や、外食におけるアレルギー対応の課題、食物アレルギーに関連する社会制度や社会背景について講義を行い、食の分野でさまざまな事情を抱えた人々がともに生活しやすい社会をつくっていくためにはどうしていけばよいのかについて受講生といっしょに考えました。 

(授業用スライドの一部)

 

生徒のみなさんには、事前に「アレルギーがある人も楽しめる新入生歓迎会をセッティングすると想定した場合に利用するお店を調査する」「三日間連続で小麦&卵&乳を含まないランチに挑戦する」という2つの課題に取り組んでもらいました。

 

お店の調査では、情報の少なさに戸惑ったという感想を持つ生徒さんが多くいましたが、みなさん探すのがとても上手でした。アレルギーがある人が友達や兄弟など身近におり、探すのに慣れている人もいるようでした。ただ情報が公開されていてアレルゲンがないメニューがあるチェーン店を選ぶだけでなく、お酒の有無やお店の雰囲気、また食べられるメニューのバリエーションがどのぐらいあるかも鑑みながらお店を選んでいて素晴らしかったです。

 

小麦&卵&乳を含まない食事に挑戦する課題では、アレルゲンを含まないパスタを上手に見つけて調理するなど、工夫がみられました。原材料ラベルに意識を向ける良い機会になったようです。

 

上記の課題や講義を通して、当事者の苦労をしっかりと理解していただくとともに、これからの外食のあり方についてみんなで真剣に考えることができ、実りある時間となりました。