重篤な症状がでやすい「そば」のアレルギーは、少量でも反応する人が多いため調理環境には細かい注意を払いましょう。お菓子やお茶など、さまざまな食品に原材料として使用されています。食品表示をしっかりとチェックすることも忘れずに。
そばアレルギーは子どもから大人まで幅広い年齢層にみられ、食品原材料のアレルギー表示が義務づけられています。具体的な症状には喘息発作、くしゃみ、じんましん、嘔吐、下痢などがあり、重篤化するとアナフィラキシーショックを引き起こすことも少なくありません。
症状が重篤になりやすく、また空気中に飛散した少量のそばの成分を吸い込むだけで反応する人もいるため、調理や食事の際には入念な管理が必要です。とりわけ、ゆで湯の共有によるコンタミネーション(意図しない混入)には注意しましょう。
そばは麺以外にも、五穀米などの雑穀として、また和菓子やお茶、焼酎などの原材料として使われることがあります。おもに下記の料理や食品に気をつけてください。
・そば(調理方法を問わない。カップ麺も含む。)、冷麺、そば粉
・五穀米、雑穀米
・そば茶、そば焼酎
・そば粉を使った和菓子・洋菓子(そばぼうろ、そば粉クレープ、そば粉ガレット、そばもち、そば粉クッキー、そば粉シフォンケーキ・パウンドケーキなど)
そばアレルギーは少量でも反応しやすく、また重症化しやすいため、そば屋の前を通るときには息を止めるなど、日常生活で非常に気をつけながら生活している人がいます。
そばや、そばを使った加工食品を食べない場合でも、手打ち体験や実演見学など、そばの成分が空気中に舞う可能性があるところでは注意が必要です。
また、そば穀が入った枕を使用することによってもアレルギー反応がでる場合があります。アレルギーのある人は宿泊施設に事前に確認しましょう。
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