アーモンドアレルギーの症状・対策・注意すべき食べ物【食物アレルギー辞書】

アーモンドアレルギーとは

バラ科のナッツ類であるアーモンドを食べることにより、口の中のかゆみ・腫れ・違和感、めまい、吐き気、腹痛、じんましんなどの症状があらわれるアレルギーです。

 

呼吸困難やアナフィラキシーなどの重篤な症状が出るケースもあるため、アーモンドアレルギーがある人は微量であっても口にしないように気をつけましょう。他のバラ科の食品や他のナッツ類のアレルギーがある人は、病院で検査を受けるなどして確かめておくとよいでしょう。

 

健康志向の高まりにより、ナッツ類全般の消費量は増加傾向にあり、アーモンドアレルギーを発症する人も近年増加しています。アーモンドは菓子類や飲料、調味料など多岐にわたる加工品に含まれており、製品の外見のみでは判断しづらいケースも多いため、アレルギー当事者と食事の提供者は十分に注意してください。

 

 

2019年にアレルギー表示の推奨品目に追加。特定原材料等は28品目に

アレルギー発症例の増加を受け、2019年9月19日付の消費者庁の通知において、アーモンドは「特定原材料に準ずるもの」としてアレルギー表示の推奨品目へ追加されました。この追加によって推奨品目は21品目となり、表示が義務付けられている7品目とあわせた「特定原材料等」は28品目となりました。

 

<特定原材料等>

表示が義務付けられている7品目(特定原材料)

えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生

表示が推奨される21品目(特定原材料に準ずるもの)

アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン

 

なお、アーモンドは推奨表示であることから、表示対象とするかどうかの判断は各企業に委ねられており、現在でも27品目のみを対象に表示しているラベルがあります。

 

「28品目対象」と書かれている表示はアーモンドが対象になっていますが、「27品目対象」の表示や、表示対象が記載されていない表示には注意しましょう

 

(参考)

アレルゲンを含む食品に関する表示について(令和元年9月19日消食表第322号)

 

 

アーモンドアレルギーの人が注意すべき食べ物

アーモンドは、そのまま、あるいはアーモンドプードル(アーモンドパウダー)として、チョコレート菓子などに使用されることが多い食品です。最近ではおつまみ系商品やアーモンドミルク等の飲料、調味料にも幅広く使用されています。見た目だけで判断せず、必ず原材料欄を確認しましょう

 

アーモンドアレルギーの人が注意すべきお菓子

・チョコレート

・クッキー

・メロンパンなどの菓子パン

・フロランタンなどの洋菓子

・ケーキの生地

・マジパン(砂糖とアーモンドを挽いて練りあわせた洋菓子)

・アイスクリーム    

 など

アーモンドアレルギーの人が注意すべき調味料や飲料

・アーモンドプードル(アーモンドパウダー)

・アーモンドミルク

・アーモンドクリーム

・アーモンドオイル

・その他、洋菓子類に含まれる「〇〇パウダー」という表記(アーモンドが微量混入しているケースあり)

・リキュール

 など

その他アーモンドアレルギーの人が注意すべき料理や食品

カレー、和えもの、シリアル、坦々麺、杏仁豆腐など

 

 

アーモンドアレルギーの人に食事を提供するときの注意点

アーモンドアレルギーは食品表示が推奨されていますが、義務ではないため、表示されていない食品もあります。また、特定原材料等に指定されてからの年数が浅いため、古い調味料等には明示されていません。原材料欄を注意深く確認しましょう。

 

なお、アーモンドはバラ科のナッツ類であるため、バラ科の食品にアレルギーがある人や、ナッツ類全般にアレルギーがある人が避けている場合もある食品です。他のバラ科食品やナッツ類についても確認をすることが双方の安全につながります

 

バラ科の食品

りんご、なし、洋なし、さくらんぼ、もも、すもも(プラム)、あんず、うめ、いちご、びわ、プルーン、かりん、マルメロなど

ナッツ類の食品

クルミ、カシューナッツ、アーモンド、マカダミアナッツ、ピスタチオ、ヘーゼルナッツ、ココナッツなど

 

【関連】バラ科アレルギーの症状・対策・注意すべき食べ物【食物アレルギー辞書】

 

<アレルギー辞書一覧>

ナッツアレルギー

アーモンドアレルギー

落花生(ピーナッツ)アレルギー

バラ科アレルギー

肉(牛肉・豚肉・鶏肉)アレルギー

大豆アレルギー

そばアレルギー

甲殻類(えび・かに)アレルギー

 

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